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鈴鹿8耐 波乱万丈のフィナーレ

 

 

カワサキ・レーシング・チームが鈴鹿優勝 − チーム SRC カワサキ・フランスが初世界タイトル

鈴鹿8耐は、混乱のレースフィニッシュの末に、カワサキ・レーシング・チームが優勝。信じられないようなフィニッシュとなった今年のレースのポディウムには、さらにヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームとレッドブル・ホンダが上がった。この結果、チーム SRC カワサキ・フランスが初めてとなる世界タイトルを獲得した。

3つのファクトリーチームが5時間に渡って首位争いを展開。6時間が経過した時点で、チーム間の差はわずか6秒だったが、レースの最後5分でエンジンブローとクラッシュが発生する衝撃の結末を迎えることとなった。レースリーダーとなっていたカワサキ・レーシング・チームが、フィニッシュまであと5分というところでクラッシュし、赤旗。このクラッシュで、ジョナサン・レイはフィニッシュラインにたどり着くことができなかったが、赤旗が出ている間にレースが止まった場合のルールに従い、その前のラップの順位が反映され、カワサキ・レーシング・チームが勝者とされた。

ジョナサン・レイ、レオン・ハスラム、トプラック・ラズガリョグルは、カワサキに1993年以来となる鈴鹿での優勝をもたらした。4年連続で優勝を続けていたヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム(中須賀克行、アレックス・ロウズ、マイケル・ファン・デル・マーク、ここ2年間の優勝ラインナップ)が2位でフィニッシュ、レッドブル・ホンダ(高橋巧、ステファン・ブラドル、清成龍一)が続いた。

F.C.C. TSR ホンダ・フランスは、ヨシムラスズキMOTULレーシングから4位の座を守り切った。ジョシュ・フック、フレディ・フォレイ、マイク・ディ・メグリオは目的を達成のために全力を尽くしたが、F.C.C. TSR ホンダ・フランスの世界タイトル連覇は叶わなかった。

ヨーロッパチーム勢の最上位は、YART ヤマハの6位。1分30秒のペナルティを受けてレースをスタートしたMusashi RT Harc-Pro Hondaが、見事な挽回で後に続いた。

レーススタートで先頭集団にいた日本の4チーム S-Pulse Dream Racing(スズキ)、KYB モリワキ・レーシング(ホンダ)、ホンダ・ドリーム RT サクライ、Honda Asia Dream Racing with Showaがトップ10に食い込んだ。

タイトルはチーム SRC カワサキ・フランスが獲得
ジョナサン・レイ(カワサキ・レーシング・チーム)がクラッシュする直前、レースの終盤にはもう一つ、大きなハプニングがあった。スズキ・エンデューランス・レーシング・チームは9位につけ、16度目の世界タイトルが目前に迫っていたが、無情のエンジントラブルが発生。8時間近くも必死で戦ってきたビンセント・フィリッペ、エティエヌ・マッソン、グレッグ・ブラックの努力が泡と消えた。チーム SRC カワサキ・フランスのジェレミー・グアルノーニ、エルワン・ニゴン、デビッド・シェカが11位でフィニッシュしたことで、このフランスのチームが、初めてFIM世界耐久選手権のタイトルを獲得した。

トップ20には、ヨーロッパのチームが4チーム食い込んだ。ホンダ・エンデューランス・レーシングは13位、ボリガー・チーム・スイスは15位(31番手からスタート)、チームERC-BMWモトラッド・エンデューランスが後に続いた。Omega Maco Racingが20位だった。

第42回鈴鹿8耐には、土曜日には台風が心配されたものの、10万9000人の観客が集まり、うち日曜日は6万5500人(+8%)だった。

 

おめでとう!Kawasaki!

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